惚れました!のろまでおたふくの「おしず」ちゃん
先日、山本周五郎さんの、人情噺の傑作「おたふく」を見てきました。
姉妹を中心に描く、江戸下町の人情味溢れる物語です。
壤晴彦主宰の「ことばと声の文化を考える」劇団・演劇倶楽部『座』の詠み芝居の公演です。
姉「おしず」は・・・
人のことは決して悪く言わない。
他人のことは、決まって褒めるか感心している。
彼女にとっては悪い人間などは一人もいない。
そして、自分のことは「のろまでおたふくだ」と言う。
山本周五郎さんの、おたふく三部作「妹の縁談・湯治・おたふく」の小説を原文のまま舞台化。
土居裕子さんを、おしず役に迎え、2006年初演の舞台を新たに復活したものです。
語りの、壤 晴彦さんが良い味を出しています。シブイ(^^)
それと要所で奏でられる、横笛・・・鳳聲 喜三雄さんが絶品です。
最後の舞台挨拶でのお辞儀の際の両手が印象的で・・・袴の前で真っ直ぐに指先までMind一杯。
涙もろい性格で・・・4回も泣いてしまいました(>_<)
悲しい話ではなく「おしず」のピュアマインドに心が震えます。
詠み芝居・・・素晴らしいです(^^)
※写真は堀之内妙法寺前の御菓子司「清水屋」の春の和菓子・・・絶品です(^^)