餌付けされたカワセミの写真
野鳥の撮影は野生動物の撮影だと思います。
動物園の動物撮影とは違う気がします。
野鳥を撮影するために、餌づけをしているカメラマンが近隣の公園にいます。
「何だか妙に、嫌な気分になります」
そのことを考えて見ました。
私見ですが・・・
「野鳥の環境を、自分の欲求のために変化させている人間の醜さ」を見ている気がします。
人間は自然破壊を行い、野生動物の生活領域を奪ってきたのですから、野生動物をよく理解した上で、計画的に条件を限定して、餌づけを行うということは、おそらく時には必要な事かもしれません。
しかし、撮影という個人の欲求のために野鳥に餌をやる行為や、公園の池などでカモ等に安易に動物に餌を与えることが「やさしい行為」だと勘違いするのは、良くないことではないでしょうか?
カワセミの写真or餌付けされたカワセミの写真
先日、約6ヶ月ぶりに訪れた公園は・・・
約10人の老紳士カメラマンが三脚を立てて、餌の入ったカゴに飛び込む写真を撮影していました。
コミュニティー化している様でした。
<観察と分析と考察>
野鳥撮影という目的から、同じ趣味のカメラとレンズで集まり、そしていつしか目的は変更され、人と人の「絆」を求めて集まっているのではないでしょうか?
とすると、野鳥に対する考え方よりも、違うモノが主体となり「野鳥撮影とは何か」ということから離脱していった行為も正当化がなされていったのではないでしょうか?
豊かな人生経験をお持ちの方々と思いますが、野鳥の撮影という観点から見ると何だかエゴ集団に見えて悲しい気分になり、その場所を立ち去りました。
またしばらくは、ここには訪れないことになりそうです。
したたかなカワセミ君、ザルでクチバシ等を怪我しないように・・・祈ってます(>_<)
※:写真は人間を巧みに利用している、したたかカワセミ君
老紳士方の邪魔にならない対岸の逆光側からそっと偶然に撮影させて頂きました。