近所の海水が硫黄臭:青潮
海水は卵の腐ったような、硫黄独特の異臭が・・・青潮でしょうか?
近所の浜でも、大量の馬刀貝が砂浜から、飛び出しています。
大量のアサリなどの二枚貝の死骸が・・・悲しいことです。
人の生活が回り回って、自然を脅かしているのでしょうか?
東京湾では1963年頃から「青潮」が見られるようになったようです。
生物の生存に必要な酸素を不足させるだけでなく有毒な硫化水素を発生させるため、アサリの死滅など魚介類の大量死を招き、漁業被害だけにとどまらない海水中の生態系への深刻な被害をもたらします。
※硫黄独特の異臭の理由(東京湾の青潮)を調べてみました。
家庭や工場から排出される有機物や、東京湾で生産される植物プランクトン等が底層に沈んで、有機物を分解する細菌によって分解されるときに酸素を消費し、東京湾の底層水中の酸素がなくなる(貧酸素水塊)。
夏、水温が高くなると、海水は成層をつくり混合しにくくなる。
そして初秋、北東の風が吹くと、表層の水が沖に流れ出る。
すると、底層にあった酸素の少ない水(貧酸素水塊)が岸に打ち寄せられる(湧昇)。
底層にあった酸素の少ない水(貧酸素水塊)に、たくさん含まれている硫酸イオンは、硫酸還元菌により還元されて硫化物イオンができる。
硫化物イオンが湧昇により、大気中の酸素と反応してイオウができる。
イオウや多硫化物イオンが光を散乱させるために、海面の色が乳青色や乳白色に見える(青潮)。
そして、卵の腐ったような、硫黄独特の異臭がする。
◎私たちに出来ること、川や海に汚れた水を流さないようにする。
そして、ポイントは植物性プランクトンの栄養となる「窒素」や「リン」をできるだけ流さないようにすることです。