ゴイサギ:五位鷺
朝から、伊勢志摩サミット警備のヘリコプターの音が響いています。
世界のトップが、朝から伊勢神宮に、お集まりだそうです。
私は、宮中に入れるということはエリートな鳥さんとお目にかかってきました。
醍醐天皇(在位897年~930年)が神泉苑(平安京の御所の中の庭園)に行った時、池にサギがいるのを見つけました。
部下に命じてその鳥を捕らえようとしましたが、簡単には捕まりません。
そこで、部下は「これは勅命(天皇直々の命令)である」と言ったところ、サギはおとなしく捕まったそうです。
天皇はこれに感心し、そのサギに五位を与えたということです。
五位とはどのくらいエライのかというと、官僚の中でも宮中に入ることを許される(殿上人)のは従五位下よりも上の位です。
つまり、五位鷺は宮中に入れる位なのです。
官職でいうと「少納言」が従五位下ですので、それぐらいの地位ということになるようです。