アルタイルのアルはアルである。
アルタイル( Altair)
七夕の彦星(牽牛星)
わし座α星で、両わきに小さな星を1つずつ従えているのが目をひきます。
このようすを翼を広げて砂漠の上空を舞う鷲(わし)のすがたに見立ているようです。
アラビア語 Tairu:ターイル
「アルタイル」のアラビア語名「アンナスルッターイル」
「アル・ナスル=アル・ターイル」「アンナスル・アッターイル」とも表記されます。
「طائر」(ターイル)は動詞「طَارَ」(ターラ=飛ぶ)の能動分詞が形容詞的に使われたもので
「飛んでいる」の意味。
ではアルとは・・・
キーボードの下の方に「Alt」と書かれたキーがあります。
これは「alternate(オルタネート)」キーの略です。
このキーと文字キーを同時に押すと、単独で文字キーを押した場合とは「異なる」効果をもたらす。
というコトです。
他には・・・
alien(エイリアン=異星人、異邦人)
alibi(アリバイ←異なる場所)
alias(エイリアス=別名)「a」が「e」になって、else(エルス=他の場合)などがあります。
スペイン語の冠詞「el(エル)」や、アラビア語の冠詞「al(アル)」もこれらと同源です。
元来は「(自分とは異なる)向こう側の」という指示語でしたが、次第に定冠詞としての地位を確立しました。
スペイン語は男性単数形が「el」、女性単数形が「la(ラ)」、男性複数形が「los(ロス)」、女性複数形が「las(ラス)」と変化します。
El Salvador(エル・サルバドル=救世主)
El Dorado(エル・ドラド=黄金郷)
La Paz(ラ・パス=平和)
La Plata(ラ・プラタ=銀)
Los Angeles(ロス・アンジェルス=天使)
Los Alamos(ロス・アラモス=ポプラ)
Las Vegas(ラス・ベガス=牧草地)など。
一方のアラビア語の冠詞を含む単語には・・・
alkali(アルカリ)
alcohol(アルコホル=アルコール)
alchemy(アルケミー=錬金術)
algorithm(アルゴリズム)
almanac(アルマナック=暦)
Altair(アルタイル=鷲座の一等星) Aldebaran(アルデバラン=牡牛座の一等星)
イスラム教の神「Allah(アラー)」も英語に直訳すれば「the god」の意味。
唯一神であることを示唆しています。
アラビア語で「Alexandros(アレクサンドロス)」大王のことを「Iskandar(イスカンダル)」と呼びます。
(これは最初の「Al」を冠詞と勘違いしたことによるのだそうです。)
「イスカンダル」と言えば宇宙戦艦ヤマト・・・ですよd(^-^)ネ!。
「飛んでいる」のTairu:ターイルに冠詞のアルが付いてアルタイル( Altair)
今晩も夏の夜空で、輝いています!