月さびよ・・・松尾芭蕉

月さびよ・・・松尾芭蕉


黄色の花園をバックに、千日紅をマクロで撮影してみました。

沢山の人が、伊勢神宮に来て賑わっています。
静かな、厳かな日は、いずこにいったのでしょうか・・・
町の空気感が以前とは違う気がします。
明日は「外宮」が「遷御」を迎えます。

遷宮の伊勢では、こんな句が目立ちます。
元禄2年9月13日。『奥の細道』の旅を終えて、外宮の遷宮式を見物して・・・
「尊さに皆おしあひぬ御遷宮」松尾芭蕉
遷宮が後の世で季語になったやら・・・

しかし、伊勢で詠んだ句としては、こちらが好きです。
芭蕉が奥の細道の旅を終えて伊勢の遷宮参詣をした際、島崎又玄(ゆうげん)と言う人のお宅に一泊しました。
そのとき、貧しいにもかかわらず又玄夫婦の暖かいもてなしを受けた芭蕉は感激して、この句を詠んだ。
「月さびよ 明智が妻の 咄しせん」 松尾芭蕉

又玄は御師として、宮後西川原に住居をかまえていました。
明智光秀の若きとき、貧しく妻は髪を売って客人をもてなしました。
光秀の妻と又玄の妻を重ねて、感動の句を詠んだのです。

1 Comments

j_jilow_2nd  

No title

良い句。ですね。

そして、当時は光秀の行いをとがめてはいなかったのですね。
昭和の始めは・・・なんと言う時代だったのでしょう。

2013/10/07 (Mon) 15:04 | EDIT | REPLY |   

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