ブリズベン講演会:キアシシギ追跡プロジェクト
本日、7000kmを5日で飛ぶ!キアシシギの話を聞いてきました。
感動的です!!
GTT geolocator 追跡 プロジェクト
クイーンズランド渉禽類研究会会長 ジョン コールマン氏
目標:日本から飛び立つキアシシギの行動を確立すること
繁殖地に向かう前に貴重な中間準備地域(エサ場)の確認。
事実上の繁殖地はどこか。
南下の渡りルートを確立すること。
方法:キアシシギの個体を追跡する
ジオロケーター(写真4枚目:1.1g電池寿命約2年)を個体の足につける。
主な内容
キアシシギは4月に体重が増え、渡りにそなえる。体重が増えない個体は渡りをしないようだ。
また4月に体重が増加しても、渡りをしなかった個体は、その後体重が低下する傾向に有る。
(BODY CONDITION)
オーストラリアからの渡りは、東と西では異なるルートが一般的である。
東海岸のキアシシギはダイレクトに海上を日本向かう。
西海岸の個体は、島を介して日本に向かう。
今回の2個体の結果(南下到達個体5羽を発見し、2羽を捕獲)
A6個体:北上リートは西海岸の個体のように、島を介して日本に向かった。
南下ルートは、洋上をダイレクト南下した。
B3個体:北上リート及び南下ルートともに洋上コースである。(南下でグアムに寄る)
今後
キアシシギのジオロケーター装着個体を、発見し回収する効率を上げる。
人間の観察と、キャノンネット捕獲の精度向上。
※上記は、谷津干潟観察センターで聞いたモノを私がメモした内容です。
間違いがあるかも知れませんので、正式なモノは谷津干潟観察センター等にお問い合わせ下さい。
※ジオロケーターは,照度計を主なセンサーとして,日照時間から緯度や経度を計算するもので,
衛星などを使うこれまでの移動追跡機器よりも小型で安価です。
キャノンネット:筒から発射される捕獲編み(45mの網 到達距離15m) 今回の1回の捕獲数200羽